2010/02/20

貧困大国アメリカII

『ルポ 貧困大国アメリカII』 堤 未果 岩波新書 (ISBN978-4-00-431225-3)

前著『貧困大国アメリカ』が書かれた後、アメリカ国民の「Change」への期待を一身に背負ってオバマ大統領が誕生した。彼は核軍縮、医療保険制度改革などを公約に掲げ、行き過ぎた市場主義により貧富の格差が広がったアメリカ社会にも歯止めをかけるものとリベラル派の期待を一身に背負っていたわけだったが。残念ながら、状況は悪化する一方で、大統領の支持率は50%を切るまでに低下している。
公教育、社会保障、医療保険、刑務所といったものまでが投機の対象となり、搾取されるのは貧困層から中産階級にまで波及してきている。
元からアメリカという国は好きじゃなかったけど、こういうルポ読むと、ほんとアメリカの大企業や金融大手の幹部、ロビイストの連中など反吐が出るわ。

ただ、そういうわかりやすい悪だけでなく、エピローグ~あとがきで触れている、なぜオバマに替わって誰もがChangeを疑わなかったのに前より状況悪化しているのか考えることは、日本にとっても非常に重要なはずだ。
「一番こわいのはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうこと」という、被取材者で医療破産した女性の言を引用しておきたい。


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p.s. サッカー系のニュースより

フッキが4か月出場停止…警備員へ暴行

このバカタレが。

箕輪、4度目手術の右足は全治6か月…札幌

きのうの決起集会の席でもこの話題がでましたが、キツイなぁ…… なんとかリハビリ頑張って、再びピッチに立てるといいのですが。

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2009/12/30

2009今年読んだ本

ここ数年のペースと同じで31冊。こちらの方よりは少ないです。
今年の個人的キーワードは社会風俗, 江戸(東京)かな。なんかそういう本が多かったです。自然科学系は今年も少なめ。
相変わらず新書が多く、さらに出版社別では岩波・集英社・光文社が多いですね。というか、昔に比べて中公新書、講談社現代新書に興味を引くものが少なくなった感じ。
サッカー関係は意外に少なく3冊。あと創元推理文庫から出ているナンシー・ドルーシリーズは意外に面白かったので出るたびに買っています。

今年のベスト5

・悪党の金言 足立 倫行 集英社新書
・バクチと自治体 三好 円 集英社新書
・江戸のセンス 荒井修・いとうせいこう 集英社新書
・『断腸亭日乗』を読む 新藤 兼人 岩波現代文庫
・若き友人たちへ 筑紫 哲也 集英社新書

選んでから気がついたのですが、集英社圧勝じゃないか(^_^;

この中から私的ベストは「若き友人たちへ」を。筑紫哲也氏の遺稿と言うべき一冊です。
今年は選挙があり政権交代がなされました。私自身も今までの自民党政治には批判的見方をしていたのでチェンジに一票を投じたのですが、それでも今回の一方的な結果には、大衆の動きという点で危うさも感じています。そういえば前回衆議院選挙(郵政民営化選挙)の時も、結果こそ今回と逆でしたが、同様の危うさを感じたものです。
そんな中、筑紫哲也氏のように、流れに乗るではなく、是非をきちんとコメントできる人がいなくなってしまったのは本当に残念で、ジャーナリズムの危機ではないかと思うこの頃です。

次点には「悪党の金言」。

海外の雑誌のインタビューを見ると、インタビュアーが相手の作品や思考、私生活についてかなり立ち入った、きわどい質問をすることがあり、それがうまくいくと、作品としてのインタビューの世界が膨らみ、とても面白い記事になる。 (まえがき より)
インタビュイー(被取材者)として登場するのは、いずれも一癖も二癖もある人物。中には本当に刑事訴追され、実刑判決を受けた田中森一氏のような人物も含まれます。インタビュイーの魅力、それを引き出すツッコミ、こんな読みごたえのあるインタビューは、今まで読んだことないです。

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2009/07/20

フィジカル革命

移動の電車の中で読み終えた。
「フィジカル革命」里内 猛著 出版芸術社 ¥1,200+税

blogの文章を見ても、里内コーチのは読みやすいし、また視点が新鮮。この本も期待に違わず。感想としては、「広くて、深い」。

いままでフィジコのお仕事って、もっと選手のコンディションに特化した部分だけのものなのかとも思っていた。だから、どちらかというと体育系の大学を出て、トレーニングの理論と実戦を積んだ人の方が近道なのかな (サッカーの経験よりも) とも思ってた。
単にコンディション調整をするだけの人じゃなくて、チームの総合力の底上げにはフィジコの役割が極めて大きいのだなと。石崎さんの時、2003シーズンだっけ? フィジコ無しで臨んだのは。今考えると無謀だ(^^;
今後は試合前のピッチでのウォームアップを見るのも楽しみになりそうです。

p.s. ところで2章のポジション別に求められるフィジカル要素を見ても、サイドバックというのはフィジカル的にも専門職なんだというのがわかったり。

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2009/03/26

「あぁ、監督」

東北楽天ゴールデンイーグルス監督の野村克也氏による監督論というかリーダー論。面白く、興味深くて一気に読んでしまいました。
野村氏の感情があまり隠さずにストレートにでてる為、古田敦也に関するくだりや、故鶴岡一人氏に関して微妙な表現がでてきたり、WBCの監督を巡るスッタモンダについて、自分にお鉢が回ってくると思ってた事を告白した記述もありますが、そこはご愛嬌。野球との違いはあっても、サッカーの世界にもかなり当てはまるのでは。

・監督には四つの敵がいる
→選手、フロント、ファン、メディア
ファンほど強力な味方はいないが、とかく選手を甘やかし、勘違いさせてしまう恐ろしい敵でもある。

・監督の「器」とは
→あえて言葉にすれば、「信頼」「人望」「度量」「貫祿」「威厳」「表現力」「判断力」「決断力」
もう一つ、プロの監督にはファンサービスも必要。野村氏が他球団の現役監督で最も評価してるのは、中日の落合監督だそうだが、無愛想でファンサービスをしないのが唯一の欠点との事。

・選手を動かす六つのファクター
(1)恐怖で動かす
(2)強制して動かす
(3)理解して動かす
(4)情感で動かす
(5)報酬で動かす
(6)自主的に動かす
→(6)が理想的である事は言うまでもない。ところが、現実はそうはいかない。
恐怖と情感で動かす星野仙一、強制して動かす絶対的な指揮官・広岡達朗、理解して動かすタイプの森祇晶(*)は揃った戦力を使う事に卓越していた。また六つのファクター全てを備えていたのは、川上哲治。
(*)森氏の名前の字は正しくは 示氏

・西武渡辺監督と巨人原監督の違い
昨年の日本シリーズで死闘を演じた末、西武が逆転で日本一になったが、その勝敗を分けたものは。
二人とも野球界のエリートながら、晩年は戦力外・台湾でのプレーイングコーチ経験など地獄を見た渡辺と、どうしてもひ弱さの残る原辰徳。

・短くなった監督の賞味期限と次期監督養成システムの崩壊
帝王学を学ばせられない→次期監督の人材が育たない

・限界を知る
→野村氏自身は己の技術的限界を知った時、練習では埋められない差を埋める為にデータ導入をはかった。選手が自分の技術的限界を知るのは大事。これ以上は技術だけではできないとなった時に、頭を使わざるを得なくなる。

・適材適所は才能に勝る
→四番打者ばかり揃えても勝てない。一人一人は強力でなくとも、「打線」としてて繋がっている方が相手には怖い。

・財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする
真の名監督はどれだけ人材を育てたかで決まる。なお、この人材とは、技術的に大成させる事とイコールではなく、人間として一流を指す。

・無視・称賛・非難
最近はほめる事が重視されるが、基本は叱る。ただし叱るだけでは人は育たない。タイミングを見てほめる。「人間は、無視・称賛・非難の段階で試される」という。箸にも棒にもかからない状態では無視。少し希望が見えてきたら称賛。一人前になったら非難する。そのようにされて人は成長していく。それぞれの段階でその意味を考え、どうすればいいのか自問自答し、自分を叱咤する。


「適材適所は才能に勝る」なんて、どっかのサッカーチームも実に耳が痛い(^_^;

「あぁ、監督 -名将、奇将、珍将」 野村 克也 角川oneテーマ21

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2008/12/29

2008 今年読んだ本

今年は全部で30冊でした。ほとんどが新書ですが、久々のミステリで、創元推理文庫からでたナンシー・ドルーシリーズなども読みました。これはこれで面白かったですよ。

まずは今年のベスト5。

・貧困大国アメリカ 堤 未果 岩波新書
・見習いドクター、患者に学ぶ 林 大地 集英社新書
・人生読本 落語版 矢野 誠一 岩波新書
・フィンランド豊かさのメソッド 堀内 都喜子 集英社新書
・仕事道楽 鈴木 敏夫 岩波新書

自分で驚くのは今年は自然科学系統の本が一冊も上位に入らなかった。
サッカー関係では「4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する」(杉山 茂樹・光文社新書)も買いましたが、まぁ、これは勉強のためで、影響を受けたとか印象に残るとかいうのとはちょっと違う。
それから2007私的ベストの『「狂い」のすすめ』の続編に当たる『「世逃げ」のすすめ』も読みましたが、こっちは前作に比べるとやや落ちるかな。。。

で、2008私的ベストですが。インパクトの強さで「貧困大国アメリカ」に。
結構話題になった本なので内容はご存じの方もいるのではないかと思いますが。この本が実際に書かれたのは、おそらくちょうど一年前、2007の秋~年末だと思いますが、サブプライムローン問題に端を発した世界同時不況は、今年に入って100年に一度とまで言われるほど急激に悪化し、今のアメリカは本に書かれた内容よりもさらに酷い状況だと思われます。そしてここに書かれている内容は、確かに徴兵や傭兵派遣ビジネスの話は日本では無い(と思いたい)けれど、今の日本の社会にとっても他人事ではないはず。
そして、そんな現代の生き方に悩んだら、残りの4冊を。
「人生読本 落語版」より先人の生き方を、「見習いドクター~」「フィンランド~」では海外に渡って、そこの文化の中で学び成長して行った若者の姿を、「仕事道楽」からは異能集団・スタジオジブリのプロの仕事の流儀を。

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2008/01/30

岩波新書復刊リクエスト

社会人になって以降、読書の中心は「新書」。特に岩波はつきあいも長いし、かなりの冊数を読んでいる。きょう、1月の新刊のうち一冊買ってきたのだが、中にハガキが入っているのに気づいた。見ると、「岩波新書・創刊70年記念復刊アンケートのお願い」との事で復刊書目選定の参考にしてくれるらしい。

何か書こうかと、いま品切れとなっている書名を岩波のホームページで検索してみたら驚いた。岩波は比較的、流行とかベストセラーとかに左右されず、古典的名作は残してくれてる方だと思ってたのだが…… 思いもよらない本が品切れになっているようだ。
例えば。
創刊時の赤版の名作の一つ、「奉天三十年」 (クリスティー,矢内原 忠雄 訳)。
青版の古典的名作、「生命とは何か」 (E.シュレーディンガー,岡 小天,鎮目 恭夫 訳), 「南ヴェトナム戦争従軍記」 (岡村 昭彦)。
プルトニウムの危険を一貫して説いた、故高木仁三郎氏の著作や、公害Gメンとして活躍した故田尻宗昭氏の著作の多く。
他にも、ピノチェト独裁政権下のチリを追われた映画監督ミゲル・リティンが、死の危険を冒してチリに潜入した模様を、ノーベル賞作家 G.ガルシア=マルケスが記録した「戒厳令下チリ潜入記」や中山千夏さんの議員時代の、「国会という所」等々。
これらみんな品切れ・重版未定。

ハガキにはリクエスト 3冊書けるのですが、とても3冊には絞れない。。。まぁ、何回もwebからリクエスト出せばいいのですが(^_^;

でも、無理やりリクエスト3冊に絞ってみました。いずれもかつて読んだ本で、品切れにしておくには惜しいものばかりです。

(1)「生命とは何か」 E.シュレーディンガー,岡 小天,鎮目 恭夫 訳 1951年8月5日発行

量子力学の創始者、波動方程式のシュレーディンガーが物理学的立場から生命に関する問題に斬り込んだ著作。と言っても、内容は一般の聴衆向けに行った講演を基にしたもので、決して大衆向きではない題目をわかりやすくまとめています。古典中の古典ですが、その着想と論理的思考を辿るだけでも極めて興味深い。ぜひ、後世に残したい。

(2) 「アメリカの家族」 岡田 光世 2000年5月19日発行

2000年度の私の読書ノートでは、年間ベストの一つに選んだ著作。家族の在り方が多様化する中で、その面での「先進国」アメリカの現状レポート。日本だって直面しつつある課題。受け入れる地域社会の在り方を考えるためにも重要。しかし、2000年発行で、もう重版未定なのか…… 。

(3) 「公害摘発最前線」 田尻 宗昭 1980年2月20日発行

「3丁目の夕陽」のおかげか、昭和40年代頃が懐かしく語られる事が多いが、あの時代の光景で「澄みきった空」というのは大きな間違い。高度成長とともに、その歪である「公害」が深刻さを増していった時代だ。田尻氏は海上保安庁の調査官として四日市の海洋汚染を摘発、その後その公害Gメンとしての腕を見込まれ、美濃部都知事(当時)に請われて東京都公害局に入り六価クロム事件に関わる。氏の正義感と行動力はもっと多くの人に知っておいてもらいたい。

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2008/01/01

2007に読んだ本

あけましておめでとうございます。
2007年は28冊で2006年よりは若干増えました。まずその中から面白かったものをピックアップ。2006の不作から持ち直したと感じてます。


VANストーリーズ 宇田川 悟 集英社新書
「狂い」のすすめ ひろ さちや 集英社新書
読書の腕前 岡崎 武志 光文社新書
世界中を「南極」にしよう 柴田 鉄治 集英社新書
ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ 佐藤 克文 光文社新書
演出家の仕事 栗山 民也 岩波新書

前に取り上げた『「世界征服」は可能か?』も入れたかったのですが、多くなったので残念ながら次点。それから『生物と無生物のあいだ  福岡 伸一(講談社現代新書)』も読みましたけどねぇ。。。確かに面白いことは面白かったのですが、個人的にはあそこまで芝居がかった書き方されるのは嫌いですな。題材・研究内容自体が十分興味深い話なので、普通に書いてくれた方が良かったような。
出版社別で言うと今年は集英社と光文社でした。これはここ数年の自分の傾向そのままでした。反面、中公新書は手に取ることが減ったなぁ。

さて、ピックアップした中から個人的ベストを選ぶと、『「狂い」のすすめ』です。この世の中を息苦しく、生きづらいと感じる人は読んでみると少し心の平安が得られると思いますよ。次点が『ペンギンもクジラも~』かな。『読書の腕前』『演出家の仕事』も捨て難いですが。

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2007/07/30

「世界征服」は可能か?

「世界征服」は可能か? 岡田 斗司夫 ちくまプリマー新書

面白かった。今日、出かけた際往き帰りの電車で一気に読んでしまった。
昔からアニメや漫画に頻繁に登場する「世界征服」。それについての真面目な考察。
この本を読むと、たとえ幾多の困難を乗り越えて世界征服を果たしたとしても、そこに待っているものは…… 。ほんとに悪の秘密結社って、割に合わないものですね(^^;
また、本文の最後に提示される「悪とは?」という疑問へのかなり皮肉な結論。いやはや。ネタバレを避けるとあまり書けないのですが。

ちなみに私はこの本の支配者4タイプで言うと…… 魔王タイプかな(^^) 仕切り屋では絶対にないし、贅沢三昧・ハーレムを作る王様タイプじゃない。黒幕タイプにはちょっと引かれるけど。

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2007/01/02

2006に読んだ本

普通、こういうものは旧年中に書き上げるべきなんですが(汗)
ちょっと忙しさに忘れていたので。

2006は22冊 (雑誌類・専門書除く) 。また、年々印象が薄くなっているというか、これぞという一冊がなかった感じですが。ちなみにベストセラー「国家の品格」は読んでいません。
それでも3つあげると以下のとおり。

99.9%は仮説 竹内 薫 光文社新書
若者殺しの時代 堀井 憲一郎 講談社現代新書
ブランドの条件 山田 登世子 岩波新書

ベストは…… ちょっと迷うが「99.9%は仮説」に。一生懸命、DSで脳トレをやっているあなたにお勧めの本。実は、飛行機が飛ぶ仕組みが現在の科学で説明しきれないと聞いてどう思いますか?

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2006/05/06

ヴードゥーの悪魔

休み中の読書は、タイトルのミステリ。

ヴードゥーの悪魔
ジョン・ディクスン・カー 村上和久訳 原書房

カーの晩年の作品。ニュー・オーリンズ三部作の一作目に当たる。したがってフェル博士もヘンリ・メリヴェール卿も登場しない歴史物。ちなみに探偵役は、ジューダ・フィリップ・ベンジャミン上院議員。他のカーの歴史物にあるように、この探偵役の人物は実在したそうだ。

人間消失、衆人環境での不可解な墜落と、最後まで不可能犯罪に取り組むカーらしさが堪能できる。ただし、墜落のトリックはややわかりやすいかな。
読みはじめた時、会話文についていけなくて序盤はかなり読み飛ばしてしまった。登場人物の某貴婦人の台詞が苦痛に感じるのだ。それから、筋の方もカーらしいと言えばそうだが、登場人物にしろ恋愛にしろ、完全にパターン化してるな。

全盛期の頃と比べるのは酷だろう。それより唯一の未訳長編が訳出されたことと、晩年になってもこれだけの作品を書きあらわしてくれた事を素直に喜びたい。これで個人的にもカーの長編作品をすべて読破したことになる。高校生のころから読みはじめて30年近くかかった。

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